「日本で最も駅から近く、また都内では唯一見学できる縄文時代のストーンサークル」と東京都町田市がPRするのが、田端環状積石遺構。京王相模原線・多摩境駅から徒歩5分という場所にあり、まさに駅前ストーンサークルといった感じ。富士山をも眺望する縄文遺跡ですが、まだまだ知る人ぞ知る存在です。
冬至の日には丹沢・蛭ヶ岳山頂に日が沈む
日本国内の環状列石(ストーンサークル)は、国の特別史跡に指定される大湯環状列石(秋田県鹿角市)を筆頭に、縄文文化が花開いた北東北から北海道にかけては、直径20m以上の環状列石が15ヶ所もあります。
東京都内では、同じ町田市の稲荷山遺跡に配石遺構が、さらに絶海の孤島・北硫黄島の石野遺跡にもストーンサークルが、さらに神奈川県伊勢原市にも三ノ宮・下谷戸遺跡、下谷戸縄文遺跡環状列石、上粕屋・秋山遺跡など、数多くの配石遺構が見つかっています。
東京都内で発掘した環状列石(ストーンサークル)を往時の雰囲気のままに見学できるのは、この田端環状積石遺構のみ。
今から3700年ほど前の縄文時代後期に築かれた遺跡で、30ヶ所の墓の上に大小900個の石をサークル状に並べてつくられ、その後1000年に渡ってここで暮らした縄文人の祈りの場となっていました。
この田端環状積石遺構は、冬至の日没時には丹沢山地の蛭ヶ岳山頂部(蛭ヶ岳は神奈川県の最高峰)に太陽が沈むという構造に。
縄文人は日中の時間が一番短い冬至を「太陽の死」と考え、人の死のイメージと重ねあわせていました。
太陽が再び光を増すように願ってストーンサークルをこの地に築いたと推測され、今も冬至の日には、日没を眺めに多くの人が集まります。
日本一駅から近いストーンサークルが、東京都内に! | |
所在地 | 東京都町田市小山町3112-2他 |
場所 | 田端環状積石遺構 |
関連HP | 町田市公式ホームページ |
電車・バスで | 京王電鉄多摩境駅から徒歩5分 |
ドライブで | 圏央道相模原ICから約10km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 町田市生涯学習部生涯学習総務課 TEL:042-724-2554/FAX:050-3161-9866 |
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