地下鉄博物館で『丸ノ内線開通70周年展~車両編~』開催

丸ノ内線開通70周年

2024年6月4日(火)~9月1日(日)、東京都江戸川区の東京メトロ東西線・葛西駅高架下にある地下鉄博物館で、『丸ノ内線開通70周年展~車両編~』を開催。丸ノ内線は、1954年1月20日に開業し、2024年で開通70周年を迎えました。それを記念しての展示で建築編に続く第2弾が車両編です。

車両の色は、イギリス製タバコ「ベンソン&ヘッジス」の色!

丸ノ内線開通70周年

スカーレット(scarlet)がラインカラーの東京メトロ丸ノ内線。
植物のアカネの根を原料とする茜染の一種、緋色(ひいろ=律令時代には紫に次ぐ高貴な色でした)の車両が印象的です。

御茶ノ水駅〜淡路町駅間の丸ノ内線御茶ノ水橋梁は、乗り物図鑑などでも描かれた東京的な風景として知られています。

開業時は1953年に完成した両運転台構造車の300系が使用され、最盛期には全形式合計で320両が運用、丸ノ内線の「赤い電車」として親しまれました。
日本で初めて両開きドアや行き先方向幕が設置された画期的な車両ですが、先進的な機構に関してはニューヨーク地下鉄の技術を導入しています。

スカーレットレッドになったのは、当時の鈴木清秀総裁たちが先進国の地下鉄を視察した際、飛行機の機内で購入したイギリス製タバコ「ベンソン&ヘッジス」(ブリキ缶入り)の緋色と曲線のラインが印象的だったため(赤地に白帯塗装、白帯にステンレスの曲線)。
300形301は地下鉄博物館保存車両になっています。

1988年からは、後継として02系車両が登場し、車内駅名表示器の設置、ドア開扉時チャイムの鳴動開始、高周波分巻式チョッパが採用されるなど、この02系も地下鉄近代化の先駆けとなった車両です。

2019年からは、安全・安定性の向上、車内快適性の向上、環境負荷低減など、様々な先進的な取組が施された最新式の車両2000系車両が登場していますが、カラーリングは「ベンソン&ヘッジス」の300形を踏襲しています。

地下鉄博物館 企画展示コーナーで開催の『丸ノ内線開通70周年展~車両編~』では、
(1)丸ノ内線開通の歴史
(2)戦後初の地下鉄のための車両300形
(3)300形車両のデザインを受け継いだ02系車両
(4)伝統の継承と革新的な設備を融合させた2000系車両
(5)丸ノ内線車両のその後
(6)丸ノ内線車両エピソード、豆知識
といった展示が行なわれます。

展示には含まれていませんが、映画『007は二度死ぬ』(1967年)に日本の秘密諜報機関の地下オフィス(秘密諜報機関のトップは丹波哲郎演じるタイガー田中)として丸ノ内線・中野新橋駅が登場。
ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、中野新橋駅に登場し、ラウンジや料亭が設置された特別車両としてスカーレットカラーの500形が登場しています。

丸ノ内線開通70周年
地下鉄博物館で『丸ノ内線開通70周年展~車両編~』開催
開催日時 2024年6月4日(火)~9月1日(日)
所在地 東京都江戸川区東葛西6-3-1 東京メトロ東西線葛西駅高架下
場所 地下鉄博物館 企画展示コーナー
関連HP 地下鉄博物館公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ東西線葛西駅からすぐ
ドライブで 首都高速湾岸線葛西ICから約2.8km
駐車場 18台/無料
問い合わせ 地下鉄博物館 TEL:03-3878-5011/FAX:03-3878-5012
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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