日本一巨大な駅は、大井ふ頭(東京都品川区)にある!

日本一巨大な駅

乗車人員日本一の駅は新宿駅ですが、面積のもっとも大きな駅、つまり「日本一巨大な駅」は、東京都品川区、大井ふ頭にあるJR貨物、JR東日本の東京貨物ターミナル駅。総面積75ha、東京ドーム16個分という広大な面積を誇り、首都圏のコンテナ物流を担う拠点としても機能する貨物駅です。

東京港、東京国際空港、高速道路に囲まれた立地

日本一巨大な駅

日本の貨物列車は、新橋駅〜横浜駅間開業の翌年、明治6年9月15日に始まるという歴史を有し、高度成長期に輸送量の急増に伴って、それまでの汐留駅(昭和61年11月1日)、隅田川駅では対応しきれなくなったため、昭和48年10月1日、東京貨物ターミナル駅が開場しました。
田町駅の南で東海道本線と分岐し、京浜運河を渡り東京貨物ターミナル駅までの「東海道貨物支線」も敷設されています。

どうしてこの場所が選ばれたのかといえば、大井ふ頭という埋立地で広大な土地があったという以外に、東京港(船で輸送のコンテナ)、東京国際空港(羽田空港=エアカーゴ)、高速道路(トラックとの連携)に囲まれ、さらに東海道本線に近いという好条件が揃っていたからです。

鉄道貨物というと、貨車のイメージもありますが、貨車による車扱輸送(しゃあつかいゆそう)ではなく、船、飛行機と同様に「コンテナ輸送」にのみ対応した駅で、全長3600mと南北に細長く、東西も最長で600mという巨大な駅となっています。

敷地内のもっとも南側に全長600m、幅40mのコンテナホームが5面あり、フォークリフトを使ってトラックの貨物の荷役作業を行なっています。
その北側が留置線8線、着発線10線、検修線10線、機留線6線などで、線路が複雑にしかも多数並んでいます(GoogleMapの空撮をぜひチェックしてみてください)。

この巨大な貨物ターミナル駅は、首都圏のコンテナ物流を担うだけでなく、全国の貨物駅を結ぶコンテナ輸送の中継拠点としても機能しています。

この日本一巨大な駅の全貌を目にできるのは、東京国際空港(羽田空港)を離発着する飛行機のなかからくらいですが、大井競馬場から東京貨物ターミナル駅をオーバーパスする大井中央陸橋の北側歩道がベストです(都道316号の大井北部陸橋も候補ですが、高いフェンスと横を走る車の量で不向きです)。

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日本一巨大な駅は、大井ふ頭(東京都品川区)にある!
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